ヘルシオ,ビストロ,石窯ドーム,ヘルシーシェフ 違いを比較!どのオーブンレンジを選ぶべきか徹底解説

オーブンレンジで注目の機種といえば、SHARPの「ウォーターオーブン ヘルシオ」・Panasonicの「3つ星 ビストロ」・東芝の「石窯ドーム」・日立の「ヘルシーシェフ」の4つ。
これから購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
いずれも大火力のオーブン・高性能なレンジ・過熱水蒸気調理という似た特徴をもつオーブンレンジです。一体どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで、今回は人気のオーブンレンジ「ヘルシオ」「ビストロ」「石窯ドーム」「ヘルシーシェフ」4つの違いを比較し、お家に合った一台の選び方を解説します。
オーブンレンジ 人気の4大ブランド

オーブンレンジは、電子レンジ機能に加えてオーブンとしても使えるキッチン家電です。
日常的なお惣菜のあたためから本格的なオーブン料理まで1台で幅広く活躍します。
中でも最近売れ筋なのが、高性能な高価格帯のオーブンレンジです。とくに日本メーカーのこちらの4機種は様々なメディアやランキングでも紹介され人気を集めています。
SHARP ウォーターオーブン ヘルシオ

シャープ オーブンレンジ ヘルシオ AX-LSX3B
SHARP ウォーターオーブン ヘルシオは、過熱水蒸気だけを使ったヘルシー調理ができることが特徴のオーブンレンジです。
冷凍・冷蔵・常温など温度の違う素材を、まるごとオーブンに放り込んで一度で調理できるまかせて調理も魅力の一つです。
Panasonic 3つ星 ビストロ

Panasonicの3つ星 ビストロは、高性能なレンジあたためが特徴のオーブンレンジ。
高性能な赤外線センサー「高精細・64眼スピードセンサー」搭載で、冷凍・冷蔵・常温の温度の違う2品を同時にレンジであたためできます。
東芝 石窯ドーム

東芝 石窯ドームは、最高350℃という高火力が特徴のオーブンレンジです。
自動加熱の石窯おまかせ焼きを使えば、本格的なオーブン調理がかんたんに楽しめます。
日立 ヘルシーシェフ

日立 ヘルシーシェフは、多彩な機能の割には低価格なコスパの良さが魅力のオーブンレンジです。
赤外線センサーに加えてトリプル重量センサーを搭載していて、表面温度と重さのWで測定して自動加熱をする点が特徴的です。
ヘルシオ,ビストロ,石窯ドーム,ヘルシーシェフ 違いを5項目で比較

各機種の特徴をおおまかに把握したところで、さっそく細かく性能を比較していきましょう。
重要なポイントとなるのはこちらの5つです。
- オーブン・グリル性能
- レンジ性能
- 便利機能
- 容量・サイズ
- 価格
今回は、ヘルシオ,ビストロ,石窯ドーム,ヘルシーシェフそれぞれの中でもとくに高性能な最上位モデルで比較します。
1. オーブン・グリル性能

高性能なオーブンレンジを検討している方にとっては、オーブン・グリルとしての機能は譲れないポイントだと思います。オーブン機能が充実しているとお料理の幅がグッと広がりますよね。
オーブン・グリルでの加熱方法に関しては、各社工夫を凝らしています。
とくに過熱水蒸気のみを使って調理するSHARP ヘルシオと、大火力石窯ドームヒーターでの350℃高温調理ができる東芝 石窯ドームの2つが特徴的です。
過熱水蒸気
最近注目されている「過熱水蒸気」とは、水蒸気をさらに加熱し続けて100℃以上の高温状態の水蒸気になったもの。塩分や油をカットして健康的に・食材の水分を保ったまま美味しく調理できます。
4機種すべてに搭載されていますが、過熱水蒸気のみを使って調理できるのはヘルシオだけ。他は過熱水蒸気とヒーターを併用した調理方法となります。
おまかせ調理
冷凍・冷蔵・常温など温度の違う食材を同時に入れても、自動ですべてをちょうどよく加熱してくれる「おまかせ調理」機能があると、オーブン調理がグッとかんたんになります。
細かい温度設定や時間を考えなくてもボタン一つでちょうどよく加熱できるので、お料理が苦手な方におすすめです。
トースト焼き時間
オーブンレンジでトーストを焼く頻度が高い場合は、焼き時間にも注目です。朝の忙しい時間には一分一秒でも早く朝食を用意したいですよね。
オーブンレンジでのトースト焼き時間は、一般に専用のトースターと比べると長くなります。また、機種によっては片面ずつしか焼くことができず裏返す手間が発生するものもあります。
4つの中では比較的短時間でトーストを焼けるのが、Panasonic ビストロ。両面同時焼きができて1枚約4分15秒で焼きあがります。時短を求める方におすすめの機種です。
SHARP ウォーターオーブン ヘルシオ AX-LSX3B | Panasonic ビストロ NE-UBS10C | 東芝 石窯ドーム ER-D7000A | 日立 ヘルシーシェフ MRO-W10B | |
---|---|---|---|---|
加熱方式 | 過熱水蒸気+熱風コンベクション | 大火力平面ヒーター+熱風コンベクション | 大火力石窯ドームヒーター+熱風コンベクション | 大火力平面グリル+熱風コンベクション |
オーブン最高温度 | 300℃ | 300℃ | 350℃ | 300℃ |
過熱水蒸気 | ◎ 過熱水蒸気のみ | ○ | ○ | ○ |
おまかせ調理 | ○ 冷凍・冷蔵・常温 | ○ 冷凍・冷蔵・常温 | ○ 冷蔵・常温 | – |
トースト焼き時間 | 1~4枚:7分 | 1枚:約4分15秒 | 2枚:5分30秒 (要裏返し) | 1~2枚:7分 (要裏返し) |
2. レンジ性能

レンジ機能をよく使う方は、レンジのあたため性能にも注目してオーブンレンジを選びましょう。
とくに使用頻度が高くなるであろうレンジの自動あたため。スイッチ一つでどれだけムラなくあたためられるかを左右するのが、搭載されているセンサーの性能です。
高性能なオーブンレンジで主に使われているのが、赤外線センサー。
加熱された食材の表面から出る赤外線の量を測定することで、食材表面の温度を判断してムラなく自動加熱してくれます。
とくにヘルシオ・ビストロ・石窯ドームに搭載されている赤外線センサーは、広範囲をより細かく計測できる高性能な赤外線センサーとなっています。
また、赤外線センサーに加えて水蒸気の量を測定する湿度 (蒸気)センサーや食材+お皿の重さを測定する重量センサーなどを搭載していて、赤外線センサーと組み合わせて自動あたためができる機種もあります。
2品同時あたため
ごはんとおかずなど種類の違う2品を同時に自動あたためができる機能で、機種によってあたためられる組み合わせが異なります。
唯一冷凍・冷蔵・常温どの組み合わせでも自動あたためできるのが、Panasonic ビストロです。
独自の3Dアンテナで温度の低いほうにマイクロ波を向けて、効率よくあたためることができます。
他の機種は、冷凍・冷蔵または冷蔵・常温といったように、比較的温度の近い組み合わせしか対応していませんのでご注意ください。
SHARP ウォーターオーブン ヘルシオ AX-LSX3B | Panasonic ビストロ NE-UBS10C | 東芝 石窯ドーム ER-D7000A | 日立 ヘルシーシェフ MRO-W10B | |
---|---|---|---|---|
赤外線センサー | ◎ 64眼ムーブ | ◎ 高精細・64眼スピード | ◎ 1024ポイント・ねらって | ○ センター8眼 |
その他センサー | 湿度、温度 | 温度 | 温度 | 重量、温度 |
2品同時あたため | ○ 冷蔵・常温 | ◎ 冷凍・冷蔵・常温 | ○ 冷蔵・常温 | ○ 冷蔵・常温 & 冷凍・冷蔵 |
好みの温度あたため | ○ | ○ | ○ | ○ |
3. 便利機能

毎日使うオーブンレンジ。使い勝手の良さやお手入れの手軽さも重要ですよね。
4機種を比較すると、この部分ではほとんど差がつかなそうでした。
ボタン一つで加熱温度や時間を調整してくれる自動メニューの数はいずれも200種類以上と使い切れないほど充実していて、すべて無線LAN機能搭載なのでスマホアプリからメニューを増やすこともできます。
レシピの味付けについては人によって感じ方が異なる部分だと思いますが、自分に合った味付けにアレンジすればどの機種でもほぼ同じことができます。
またお手入れについても、使用後は庫内の拭き掃除をする、過熱水蒸気を使ったら水分をしっかり拭き取って水受けやタンクを空にするなどいずれも差はありませんでした。
こびりついた汚れを水蒸気で浮かせて取れやすくする自動お手入れ機能も4機種すべて搭載。
使い勝手については、上位機種だけあっていずれも良いという評価になりそうです。
SHARP ウォーターオーブン ヘルシオ AX-LSX3B | Panasonic ビストロ NE-UBS10C | 東芝 石窯ドーム ER-D7000A | 日立 ヘルシーシェフ MRO-W10B | |
---|---|---|---|---|
自動メニュー数 | 286 | 267 | 484 | 280 |
無線LAN | ○ | ○ | ○ | ○ |
自動お手入れ | ○ | ○ | ○ | ○ |
4. 容量・サイズ

今回比較している4機種はいずれも大型の30L / 2段調理タイプ。
1~2人暮らしで少量の調理が主なら、もう少し容量少なめのコンパクトなモデルを選んでも良いかもしれません。
庫内容量が同じでも、機種によって本体サイズや設置に必要なスペースは異なります。
石窯ドームは奥行きがやや短め、ビストロとヘルシーシェフは幅が狭めの形状となっています。なるべくコンパクトなものを求めるなら、こちらの3機種を選ぶと良いでしょう。
なおいずれも左右後方ぴったり置きが可能で、上部のみ空間をあければOKです。設置場所は比較的選びやすいのではないでしょうか。
SHARP ウォーターオーブン ヘルシオ AX-LSX3B | Panasonic ビストロ NE-UBS10C | 東芝 石窯ドーム ER-D7000A | 日立 ヘルシーシェフ MRO-W10B | |
---|---|---|---|---|
庫内容量 | 30L / 2段 | 30L / 2段 | 30L / 2段 | 30L / 2段 |
庫内有効寸法 | 395×305×240 | 394×309×235 | 394×314×232 | 401×322×218 |
外形寸法 | 490×430×420 | 494×435×370 | 498×399×396 | 497×442×375 |
設置寸法 | 490×430×520 | 494×435×450 | 498×399×496 | 497×442×475 |
質量 | 23kg | 20.0kg | 21kg | 18.0kg |
(※サイズはすべて幅×奥行×高さmm)
5. 価格
最後に、なんといっても重要なのが価格ですよね。
いずれも最上位モデルのため高価格帯のオーブンレンジとなっています。
予算オーバーしてしまっている…という場合は、シリーズの下位モデルや旧モデルを検討するのもおすすめです。必要な機能を搭載していて割安なモデルが見つかるかもしれませんよ。
SHARP ウォーターオーブン ヘルシオ AX-LSX3B | Panasonic ビストロ NE-UBS10C | 東芝 石窯ドーム ER-D7000A | 日立 ヘルシーシェフ MRO-W10B | |
---|---|---|---|---|
Amazon税込価格 (※2025年1月時点) | ¥132,600 | ¥137,000 | ¥99,500 | ¥70,270 |
オーブンレンジ4機種比較一覧表 総まとめ
ここまで比較してきたヘルシオ,ビストロ,石窯ドーム,ヘルシーシェフの違いを比較一覧表にまとめました。
お家に合ったオーブンレンジ選びの参考にご覧ください。
(※サイズは幅×奥行×高さmm、価格は2025年1月時点)
目的別のおすすめオーブンレンジ

最後に、人気のオーブンレンジ4機種を比較した、目的別のおすすめ機種をご紹介します。
過熱水蒸気&おまかせ料理なら「SHARP ヘルシオ」

「過熱水蒸気でヘルシーな料理を作りたい」「細かい設定無しでオーブン調理をかんたんに作りたい」という方には、SHARP ウォーターオーブン ヘルシオがおすすめです。
なんといっても、ヘルシオ最大の魅力は過熱水蒸気だけを使ったヘルシー調理ができること。
冷凍・冷蔵・常温など温度の違う素材を、まるごと放り込んで自動でオーブン調理できるまかせて調理も魅力の一つです。
逆に過熱水蒸気調理をそこまで使わない方は、通常のヒーター加熱タイプを選んだほうがいいかもしれませんね。
過熱水蒸気で美味しくヘルシーに調理がしたい方や、レシピを見ずにおまかせで料理を作りたいズボラな方にも、ヘルシオがぴったりです。
レンジあたため性能も重視したいなら「Panasonic ビストロ」

「レンジ機能をもっともよく使う」「オーブンレンジでトーストも焼きたい」という方におすすめなのが、Panasonicの3つ星 ビストロです。
高性能な赤外線センサー「高精細・64眼スピードセンサー」と独自の3Dアンテナ搭載で、冷凍・冷蔵・常温の温度の違う2品を同時にレンジであたためできるほどのレンジ性能の高さが魅力です。
またオーブン・グリル機能も、付属の「ヒートグリル皿」を使ったおまかせ調理機能が搭載され、オーブン調理を日常的に活用しやすくなっています。
さらに、トーストの両面焼きができて焼き時間が早いので、トースターとしても使いたい方にとっては時短で便利なオーブンレンジです。
レンジ・オーブン・トーストと幅広い用途で使いたい方に、ぴったりのオーブンレンジです。
オーブン調理を多用するなら「東芝 石窯ドーム」

「オーブン調理をたくさん使いたい」「パンやピザなど高火力での料理がしたい」という方には、東芝の石窯ドームがおすすめです。
なんといっても最高350℃という高火力が石窯ドームの魅力です。高温の熱風と遠赤外線で一気に焼き上げることで、うまみや水分を逃さずオーブン調理ができます。
また、自動加熱の石窯おまかせ焼きを使えば、本格的なオーブン調理もかんたんです。
ただしレンジ性能に関しては特別高くはないので、オーブン・グリル機能を重視して選びたい方におすすめのオーブンレンジです。
コスパで選ぶなら「日立 ヘルシーシェフ」

「高性能オーブンレンジを割安で使いたい」方におすすめなのが、日立のヘルシーシェフです。
特筆すべき機能はありませんが、必要十分な水準の機能を搭載。その割には他機種と比べて低価格なコスパの良さが魅力です。
機能と価格のバランスを重視したい方にぴったりのオーブンレンジです。
オーブンレンジは購入前にレンタルで試せる

ヘルシオ,ビストロ,石窯ドーム,ヘルシーシェフ…人気のオーブンレンジを比較してきましたが、自分に合った一台は見つかりましたか?
どの機種を選ぶか迷っている方は、家電レンタルで試してみるのもおすすめです。
家電レンタルサービスのRentio(レンティオ)では、オーブンレンジをレンタルしてお試しができます。
レンタルした商品は、気に入ればそのまま買い取りも可能です。
自信をもって購入するためにもぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?